『資産防衛の教室』へようこそ。
「資産防衛」を考え始めたとき、「新NISA」と並んで必ず耳にするのが「iDeCo(イデコ)」です。
「NISAとiDeCoって、何が違うの?」
「iDeCoもやった方がいいの?」
その疑問、よくわかります。
この記事では、iDeCoの「意味」と、最大の「メリット」「デメリット」を5分で解説します。
iDeCo(イデコ)とは「自分で作る年金」
iDeCo(イデコ)とは、「個人型確定拠出年金」の愛称です。
「年金」という名前の通り、これは「老後(60歳以降)の資金」を「自分自身で」準備するための、国の制度(私的年金)です。
自分で毎月一定額のお金(掛金)を積み立て、自分で選んだ投資信託などで運用し、その成果を60歳以降に受け取ります。
メリット:最強の「節税効果」
iDeCoの最大のメリットは、「掛金(毎月積み立てるお金)が、全額『所得控除』になる」ことです。
これは、新NISAには無い、iDeCoだけの強力なメリットです。
どういうことか?
例えば、年収500万円の人が毎月2万円(年間24万円)をiDeCoで積み立てたとします。
すると、その24万円は「なかったこと」として税金(所得税・住民税)が計算されます。
結果として、年間約48,000円(※税率20%と仮定)の税金が安くなります。
年末調整や確定申告で、お金が戻ってくるのです。
これは、運用で儲かる・儲からないに関わらず、「積み立てた時点」でリターンが確定する、最強の節税策です。
(もちろん、NISAと同様に「運用して出た利益」も非課税になります)
デメリット:60歳まで「絶対に」引き出せない
では、デメリットはないのでしょうか?
一つだけ、非常に強力なデメリット(制約)があります。
それは、「iDeCoで積み立てたお金は、原則60歳になるまで、1円たりとも引き出せない」ことです。
iDeCoはあくまで「年金」です。
途中で「家を買いたい」「車が欲しい」と思っても、そのお金を引き出して使うことは絶対にできません。
結論:まずは「NISA」、余裕があれば「iDeCo」
iDeCoは「節税」という最強のメリットを持ちますが、「60歳まで引き出せない」という最強のロック(拘束)がかかります。
『資産防衛の教室』としては、以下のように推奨します。
- まず、いつでも引き出せる「新NISA」で、中・長期の資産形成(教育資金や住宅資金も含む)の「核」を作る。
- その上で、さらに余裕資金があり、「老後のため」と割り切れるお金がある人が、「iDeCo」で最強の節税メリットを取りに行く。
順番を間違えてはいけません。
まずは、流動性(いつでも引き出せること)を確保した「新NISA」から始めるのが、資産防衛の「第一歩」として最も合理的です。
その「新NISA」をどこで始めるべきか? 以下の比較記事で、あなたが選ぶべき証券会社を解説しています。